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『和菓子が語ること』

『和菓子が語ること』 | 社長コラム「一期一会」

ひだまりほーむでは、30年来、お客様との打合せの場に、季節を感じるお菓子をお出ししている。

経営計画書にも「造花は使わないこと。」と共に、「 季節感のある茶菓子を出すこと。」と、明記されているルールだ。
なぜ、季節のお菓子なのか。
それは、和菓子が一番わかりやすい。
色。香り。形。
今の季節なら、桜を模した薄紅色の練り切り。艶やかな桜餅。
春そのものが、小さなお菓子の中に宿っている。

和菓子は、日本人の美意識を凝縮したものだと思っている。
しかし、日常の中で、和菓子に触れる機会は随分と減った。
だからこそ、打合せという場を使って、感じてほしい。季節を。日本の美意識を。
大変、おこがましいかもしれないが、これは教育・育成のつもりでもある。

和菓子屋さんの店頭は、本当にワクワクする。
春夏秋冬、その店頭が丸ごと季節に変わる。
見ているだけで、「ああ、もうそんな季節か」と気づかされる。
季節を切り取る。
そういう感性を、僕は大切にしたい。
家を建てるという仕事は、
豊かな暮らしをつくる仕事であり、
豊かな人生をつくる仕事である。
暮らしの中に、季節感がある。自然との対話がある。
その感性を磨くことが、良い家をつくることにもつながると信じている。

小さな一口のお菓子から、季節を感じてもらえたなら。
その打合せが、少し豊かな時間になるなら。

それで十分かな。