2026.04.05
『春が来た』
毎年、分かっているのに、やっぱりこの季節は、心が少し浮き立つ。桜が咲くと、なぜこんなにもワクワクするのだろう。
先日の東京の街中。
新幹線と共に。
無機質なコンクリートとビル群、忙しなく行き交う人々の中に、ふっと現れる満開の桜に目が奪われ、心を奪われる。
ある意味、派手だ。
とても派手だ。
なのに、どこか、しっとりしている。
この“派手さと静けさ”の同居が、いかにも日本人を象徴する樹木だ。
主張しているのに、主張しすぎない。
美しいのに、どこか儚い。
だから、いい。
そして、桜の後に来る、新緑。
あの若葉の、少し頼りないような、でも確実に命が芽吹いている、あの淡い緑。
あれがまた、いい。
強くない。
でも、美しい。
家づくりも、どこか似ているなと思う。
派手すぎないこと。
でも、確かな存在感があること。
主張しすぎないこと。
でも、ちゃんと心に残ること。
そして、時を経てなお、味わいが増していくこと。
春は、毎年同じように訪れるけれど、同じ春は二度とない。
だからこそ、ちゃんと感じて、ちゃんと味わいたい。
今年の春も、しっかりと、いただきます。
