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『阪神淡路大震災』

『阪神淡路大震災』 | 社長コラム「一期一会」
 
28年前の今日、阪神淡路大震災が発生をした。
今朝のNHKの7時のニュースは、7:20頃の報道であり、この日の扱いが随分と小さくなっている。
致し方ないと思う。
新聞記事の中に、娘さんが、親御さんに「生きてくれていてありがとう」という記事を目にした。
心が暖まる記事だった。
 
しかし、我々建築業者はこの日を忘れてはいけない。
住宅が住む人を守らず、自分の家での下敷きになって多くの人の命が失われた事実。
当時の木造家屋は、耐震性において十分ではなかった。
この日をきっかけとなり、耐震性の強化が住宅に求められるようになる。
それでも不十分で、その後の中越や東日本や熊本などの大震災を経て、その都度耐震性の強化は話題になる。
そして、28年の歳月が過ぎ、ようやく「4号特例」の廃止という動きになった。
28年もかかったことは、とても残念ではあるが、嬉しくも思う。
 
住宅が住人を守る。
それを当たり前にしたい。
そんな想いで、家づくりをしている。
 
耐震性の強化のために、
耐震等級3は当たり前のこととし、木構造の計画、基礎構造の計画や許容応力度計算を始め、構造材の一本一本の強度を図り、強度の担保された木材を使い、将来的なシロアリの被害(シロアリ被害で強度の低下を防ぐ)を防ぐための防蟻処理や床下の環境を整える事。などなどを行ってきた。
 
全ては、住む人の命を守りたい。との思い。
その原点が、28年前の阪神淡路大震災である。
 
東海地方も大震災がいつ来てもおかしくないと、常々警戒のアラートがなっている。
しかし、数々の大震災で盛り上がるモノの、喉元を過ぎれば・・・。と言った状態が繰り返される。
 
我々住宅業界も、脱炭素が叫ばれ、省エネなどが注目される一方で、耐震性についての話題が少々少ない。
その中での4号特例廃止は朗報である。
 
我々が住宅屋として、建築屋として、設計屋として、耐震性の強化を諦めずに進めて行きたい。
また併せて、
人間は自然に打ち勝とうとしてはいけない。
人間は自然には絶対に勝てない。
自然を克服しようとせず、調和し、寄り添い、共に歩む必要性を改めて感じる。
 
耐震性は命と直結する重要な要素。
僕は、命を守りたい。
少なくても、
家が人の命を奪う。ことをなくしたい。
 
阪神淡路大震災発生の日に改めて決意をする。