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『2020.3.11』に思うこと

今朝もいつもと同じように、愛娘の「つき」と散歩をしていた。
昨日の天気とは打って変わり、朝日が眩しく、空は青かった。毎朝、両手を広げて、太陽を目一杯自分の体に吸収する。
ふと、9年前の朝は何をしていたんだろうと思い返してみた。
当然に思い出せない。
それほどに、何も変わらない、いつも通りの朝だったんだろう。
恐らく、東北の朝も同じだったに違いない。

ここ数日間、東日本大震災関連の報道をよくテレビで目にした。
正直に言うと、少し気が重たい。
コロナ関連のニュースに続き、東日本大震災の報道。
その次には、県議のマスク転売問題、プロ野球の開幕延期、19日まで自粛の延長、緊急事態宣言、株価暴落、イタリアでの感染拡大、おまけに、地元岐阜の2階から子ども投げ落としたという報道。
なんだか、暗くなる報道ばかり。
そんな中、女子マラソンの一山選手のゴールシーンが心を慰めてくれた。

震災後に東北に赴いた時の衝撃は今でも脳裏にしっかりと残っている。
一方で、記憶の中から確実に消えてくことも実感する。

何もない。よく見ると、そこに家があったのだろう。基礎だけが残っている。
全てが流されている。そこに、人々の暮らしがあったことを、よそ者の僕は想像することも出来ない。

また、被災者の方からお話を伺うと、今生きている「理由」がそれぞれにある。
それは、たまたま外出していた。とか、たまたましがみついたとか、たまたま反対側に走ったとか。
「運」としか言いようのないドラマを数多く伺った。

自然と共生することの難しさ。
自然と対峙し、制圧しようとしたのが、それまでだった。
人間は強いんだ。と。

しかし、実際のところは、人間は自然には到底勝てない。
陸前高田で咲いていた季節の花たちを見て、自然は強い。と感じた。
いかに共生することが大切であるか。

今あらためて、共生する生き方を問われている気がする。

そんな生き方を応援するのが、僕たちの家づくりであろう。
自然と共に生きる。
そんな家づくりを守っていきたいと思います。

写真は、2015年8月12日に子どもたちを連れて行ったときの石巻。この時はまだまだ復興には程遠い感じであった。