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岐阜の猛暑とデコスドライ

岐阜の猛暑とデコスドライ | スタッフ ブログ

今年もやっぱり岐阜がアツい!!

今年も異常な暑さが続く初夏となりましたがみなさん、いかがお過ごしでしょうか?

とりわけ岐阜の夏は猛烈な暑さと湿気につつまれますね。
盆地特有の熱のこもりや、長良川の豊かな水系がもたらす湿気は、岐阜に住む私たちにとって、まさに「夏の風物詩」。
エアコンをフル稼働させても、どこかムシムシする不快感や、跳ね上がる電気代に頭を悩ませている方も少なくないのではないでしょうか。

リノベーションをご検討されるお客様から最も多くいただくご要望が「断熱性能を向上させたい」というものです。
築40年、50年といったお住まいでは、ほとんど断熱材が入っていないことも多いいので、冬の厳しい寒さからくるつらさは想像に難くないですよね。
快適性や健康面を考えると、体感レベルで一番解決したいお悩みであるのも納得できます。

また家庭のエネルギー消費において暖房による消費量が2割(寒冷地では3割~4割)を占めていることからも国策として住宅の断熱性能をあげてエネルギー消費量をおさえようという動きが活発化していることからも
寒さ対策としての断熱性能向上は、新築・リノベーション問わず長年力を入れてきた分野です。最近では、多くの住宅会社で断熱性能は向上し、ある程度当たり前の感覚になってきたのではないでしょうか。


 

熱と湿度を制する家は岐阜の夏を制す


一方で、これからの断熱でぜひ注目していただきたいのが、夏の暑さ対策です。

冬はもちろんですが、夏の気候に対しても断熱性能のアップ、そして断熱改修はとても重要なポイントとなります。

とにかく暑い岐阜の夏を快適に過ごすカギは、「熱を遮り、湿度を制する」ことにあると言えます。
岐阜の夏は全国でも有数の猛暑地域。山々に囲まれた盆地地形は、一度熱がこもると逃げにくい特性を持っています。
また清流・長良川をはじめとする豊富な水系は、私たちに豊かな恵みをもたらす一方で、夏には高い湿度という課題も抱えています。

そこでぜひ着目していただきたいのが、断熱施工における素材の選定、そして無垢材や漆喰などの自然素材の活用です。
弊社の標準仕様である断熱材「セルロースファイバー デコスドライ工法」は、実はこの暑い夏にこそ、より快適な室内空間をもたらせてくれます。


 

夏に強いデコスドライ工法。3つの視点から解説します!

セルロースファイバーデコスドライ工法が夏に強い断熱材である理由を、大きく3つの観点からご説明します。

 

1. 南中高度と屋根からの日射熱

太陽が真南に到達したときの太陽高度を「南中高度」と言います。夏至は一年で最も南中高度が高く、岐阜では約78°にもなります。つまり、夏は太陽が真上から容赦なく日差しを降り注ぐため、**最も日射を受けるのは「屋根面」**となります。陽が高い位置にあるため、単位面積あたりに受ける熱量も非常に多くなるのです。

下のグラフのように、夏至では南面の壁にはあまり日が当たらない一方で、水平面である屋根にはかなりの日射量(熱量)が当たることが分かります。

 

2. セルロースファイバーの「蓄熱性」と「温度拡散率」

断熱材の性能評価指標として「熱伝導率」がよく用いられます。これは物質がどれだけ熱を伝えやすいかを示す指標で、数値が小さいほど熱が伝わりにくく、断熱性能が高いとされます。

例として、それぞれの熱伝導率を見てみると

アルミニウム:210λ /  コンクリート:1.6λ / 天然木材:0.12λ

イメージしやすいかと思いますが、アルミニウムは圧倒的に熱を伝えやすく、木材は熱が伝わりにくいですよね。太陽光に当たった時、アルミやコンクリートは触ると熱く感じることが多いですが、木材はそう感じることはあまりないはずです。

断熱材で比較すると、以下の数値があります。

吹き込み用グラスウール:0.038 / 吹き込み用ロックウール:0.040 /吹き込み用セルロースファイバー:0.040

これだけを見るとグラスウールの方が熱伝導率が低いですが、実際の断熱性能は、施工の厚みや断熱材の種類によっても変わるため、この数値だけで全てを評価できるわけではありません。

断熱材を選ぶ際、熱伝導率が注目されがちですが、快適性を考えると「蓄熱性」や「温度拡散率」も非常に重要なポイントとなります。

  • 蓄熱性(容積比熱)とは、物質の比熱と密度をかけ合わせた値で、単位体積あたりの物質の温度を1度上げるために必要な熱量を示します。 セルロースファイバーは、グラスウール16Kと比較して容積比熱が約7.7倍も大きいとされています。この高い容積比熱により、セルロースファイバーは多くの熱を蓄えることができ、外部からの熱が室内に到達するのを遅らせる効果があります。つまり、同じ温度を上げるためにグラスウール16Kの約7.7倍の熱量が必要となり、その差がセルロースファイバーに蓄熱されることで、室内に熱が入りにくくなるのです。

  • 温度拡散率は、熱伝導率を容積比熱で割った値(熱伝導率 ÷ 容積比熱)で、熱が物質の中をどのくらいの速さで広がるかを示します。外気温が高いときに、その熱が屋内に浸透する速さを表す指標です。 デコスファイバーは、この温度拡散率が小さいとされており、これは熱が室内に浸透する速度が遅いことを意味します。具体的な比較では、グラスウールやウレタンが約100km/hの速度で熱が伝わるのに対し、セルロースファイバーは約28km/hと、熱の浸透が格段に遅いことが示されています。

これらのことから、セルロースファイバー(デコスファイバー)は、グラスウールやウレタンといった他の断熱材と比較して、以下の点で優れた特性を持つと言えます。

  • 夏期: 屋外から室内に熱が入り込む速度が遅い(熱浸透が遅い)。

  • 冬期: 室内から熱が屋外へ逃げる速度が遅い(熱が逃げにくい)。

単なる熱伝導率だけではわからない高い蓄熱性低い温度拡散率によって、デコスファイバーは一年を通して快適な室内環境の維持に貢献できるのです。

 

3. 「吸湿性」と「不快指数」でわかる心地よさ

 

デコスドライ工法に用いられるセルロースファイバーは、木質繊維が原料です。そのため、木本来の「調湿機能」を持っています。

セルロースファイバーとグラスウール、そしてポリスチレンフォームの吸湿性を比較する実験を行いました。実験から9時間後の各断熱材の湿度を測定したところ、以下のような大きな違いが出ました。

ポリスチレンフォーム:92% / グラスウール:80% / デコスファイバー:62%

提供された不快指数の体感と照らし合わせると、この吸湿性能が快適性に大きく寄与することが分かります。

デコスファイバーが実験で示した湿度62%は、不快指数で「何も感じない」または「快い」とされる範囲に近いです。
一方、ポリスチレンフォームの92%やグラスウールの80%といった高い湿度は、「暑くて汗が出る」から「暑くてたまらない」といった不快な体感に繋がりやすいことがわかります。


実体験からくる快適さ

これは私自身の体感でもあります。
自宅は自社で建築しており、断熱材にはデコスドライ工法セルロースファイバーを使っています。築10年を超える家なので、今の時代のようにUA値0.56やUA値0.46といった数値で表現される前の建物です。
現在建築されている建物よりは残念ながら断熱性は低いといわざるをえません、、
(*ua値は断熱性能を示す指標で低い方が性能が高い)

ただ、体感レベルで行くと、例えばUA値が0.37くらいの建物で断熱材がセルロースファイバーではない建物にエアコンがついていない状態で入った瞬間を比較すると、
自宅の方がよほど快適に感じることが多いです。
じめじめしていないし、モヤモヤ感も圧倒的に少ない。自宅の方が、エアコンなしでも「これなら我慢できる」と感じることが多いのが事実です。

どうしても断熱というと冬の寒さ対策に着目しがちですが、高温多湿な岐阜特有の夏こそ「夏の断熱」を体感していただきたいと思っています。

北方リノベーションモデルはデコスドライ工法で断熱をしています。
エアコンをつける前の暑さの体験はタイミング的になかなかむずかしいところがありますが(お客様には涼しい状態でお迎えしたいのでエアコンはつけてますが・・)
ご希望があれば対応も検討しますのでぜひお気軽にご相談ください!!

牛丸