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『高校生の可能性』

『高校生の可能性』 | 社長コラム「一期一会」

昨日、県立高校のフェンシング部にて「目標設定の仕方」の講義をしてまいりました。
普段、会社で社員に話していることを高校生用にアレンジをした話です。
少々難しいかも?と不安もあってのスタートでした。

最終的なゴールは「理想を描くこと」にあります。

理想と現実を直視し、そこから問題を洗い出したうえで、課題にまで昇華させる。
そして最後に、マンダラチャートを作成し、最後に「行動をする」ことの意味を解説。
高校生に果たして出来るのか???
大人でも難しい難題です。
「問題を課題に昇華させる」のは特に難しい。
恐らく、社会人でも問題と課題の意味を理解し、分けて考えている人は少ない。

しかし、高校生たちは、ものの見事にやってのけました。
大きな理想を夢見てアウトプットすることで目線が上がり、
現状や現実、自分の実力を直視することで自ら問題に気づき、
それをまた自ら具体化することで課題化をする。
彼らは、いとも簡単に書き出します。

僕は、彼らが必死に書き出しているところを、
ただただ「いいね~。」「すごい!」「出来るじゃん。」と、
支援するのみで、内容には口出しはしない。
というよりも出来ない。。。
だから、アウトプットしたものは、すべてオールOK。
だって、正解はなんだから。
それが僕の基本スタンス。会社でも同じ。

よく分かったことは、
高校生は立派に自分で考えることが出来る。
恐らく、アスリートである彼らは、
日頃から頭の中では理想・現実・問題・課題ということを常に考えている。
しかし、頭の中で整理されずにグチャグチャになっている。
よって、
大人やコーチは彼らの頭の中をアウトプットする場をしっかりと作り、
話を聞いてあげ、承認ることが求められるということ。
僕は、フェンシングをやったことはない。だから、彼らが描く内容にはコメントはできない。
しかし、頭の中の想いや事柄をアウトプットさせることはできるし、そのすべは、会社経営をしている中で僕自身のスキルとなっている。

お手伝いで、3年目の高橋良太にも同行をしてもらい、彼にも、話をしてもらった。
県岐商の野球部といえば、全国的に名の通る岐阜での古豪。
その野球部に高校時代所属していたのが彼である。
当然に甲子園を目指して猛練習していた。
しかし、高校3年の時の甲子園出場時にはベンチに入ることは叶わなかった。
そんな彼が、高校時代の目標設定や、当時の教訓を社会人として活かしている話をしてもらった。この話には、高校生たちも非常に関心が高く、理解が深まったことと思う。

たったの1時間半ではあったが、彼らの可能性を感じ、
今後の部活動生活に限らず、学生生活、その後の社会人生活へ何かしらの「きっかけ」になればうれしい。

と同時に、
高校時代に、目標設定の理論や実践の仕方をプロから学び、
高橋のような猛烈に部活を頑張ったが、夢破れた大人の話を聞くことは、
まずないであろう。

強豪校である県岐商でも、そんなことはなかったそうだ。
そんな機会を得た彼らはとても幸せだと思う。

また、高校のアスリート達は、もっと目標設定に限らず、「理論」を学ぶ必要性を感じた。
さすれば、もっと充実した部活動生活になることと思う。
その部分で、僕は役に立てそうだ。と思いながら、またこんな仕事をしたいと思う。