『家は、実家になる。』 |新着情報|ウッディライフ

『家は、実家になる。』

『家は、実家になる。』 | 社長コラム「一期一会」

家づくり学校などで、お客様に話をすることの一つに「家は実家になる」という話がある。

子どもが生まれる。
子どもが育つ。
子どもが、いつか巣立っていく。
その日は、必ず来る。
家族の形は、変わっていく。
四人が、三人になり、二人になる日。
にぎやかだったリビングに、静けさが訪れる日。
でも、家は、そこに在り続ける。
そしてその日から、家は「実家」という名前を持つ。

実家とは、なんだろう。
住所ではない。
建物の大きさでもない。
実家とは、「帰りたい」と思える場所のことだ。
正月に。
お盆に。
何かに疲れたとき。
何も理由がなくても、ふと、帰りたくなる場所。
それが、実家だ。

お客様には、
今、目の前にいる小さな子どもや、赤ちゃん。
20年後、30年後。
その子が「実家」と聞いて思い出すこと。
それは、家そのものではない。
風景であり、シーンだ。
家族で囲んだ食卓。
みんなでワイワイと見ていた、居間のテレビ。
キッチンで夕飯をつくる、お母さんの背中。
そういう、何気ない一コマ。
実家をつくるとは、そういうシーンをつくるということ。
子どもにとっては、思い出の風景をつくるということ。
今、まさにつくっているこの家が、
20年後、30年後の「あの風景」になる。
そのことを、私たちはいつも心に留めておきたい。
そんな話を、お客様にすることがある。

私たちがつくっているのは、今日の暮らしやすさだけではない。
10年後。
30年後。
50年後。
子どもが大人になり、家庭を持ち、
それでもなお「帰りたい」と思う場所。
そんな家を、私たちはつくりたい。

経年美化。
これは、単に「古くならない」という意味ではない。
年月を重ねるほどに、味わいを増す。
傷も、色あせも、暮らしの記憶として刻まれていく。
木は、時間とともに深い色に変わる。
家族の歴史も、同じように積み重なっていく。
その積み重ねこそが、「実家」と言うものだと思う。

実家をつくる。