『いよいよ、動き出す。』 |新着情報|ウッディライフ

『いよいよ、動き出す。』

『いよいよ、動き出す。』 | 社長コラム「一期一会」

※今回いつにも増して長文です。。。想いが溢れました(笑)

いよいよ、です。
新モデルハウスプロジェクトが、本格的に動き出します。
8月中旬から、旧事務所の解体工事に着工をします。

100周年を目前に控え、僕たちの主たる拠点である「ひだまりの森 岐阜展示場」を再整備します。
プロジェクトチームは昨年の九州への建築視察や、幾度もの打合せを重ねてきました。
設計協力は、下呂に帰って来た、武川建築設計事務所。
温熱環境については、森林文化アカデミーの辻先生に監修に入っていただいております。
照明計画やインテリアには、世田谷のYoriie三宮さんに入っていただき、新しい知識を得ています。
ひだまりほーむと、様々な専門家の豪華なコラボラインナップです。

旧事務所を解体した跡地に、新しいモデルハウスを建てます。
一方で、築20年を迎える現モデルハウスは、あえて壊さず、そのまま残します。
家づくりの価値は、完成した瞬間ではなく、時間が経ってから証明されるものだ。
そう思っているからです。
過去と現在を同時に体験し、未来を感じてもらう場所。
それが、新しいひだまりの森展示場です。
併せて、庭も生まれ変わります。池は残りますが、全く新しい提案になる予定です。

では、新モデルハウスに何を込めるのか。
まず、自然との調和。
建物が風景の一部として、昔からそこにあるかのような佇まい。主張しすぎてはいけない。
縁側のような、内と外の境目が曖昧な場所をつくる。
光・風・音。
自然の要素を、五感で感じられる設計に。
窓の外の景色を、暮らしの一部として取り込む。
「自然に寄り添う」という距離感を、大事にしたい。

光は、「取り入れる」ものではなく「コントロールする」もの。
深い庇、障子で、光を柔らかく拡散させる。
眩しいだけの光じゃない。
陰影があるからこそ、落ち着きが生まれる。
日本人が本来持っている美意識だと思っています。

また、今回のモデルハウスは、北側にも大きく開きます。
昨今の猛暑は今後も更に悪化することを踏まえ、北に開く住まい方を提案します。
今一度、「夏をむねとすべし」を、建築的手法で考えたい。
その際に、温熱環境の計画が重要になります。
日射取得と日射遮蔽。
この部分に、特に辻先生にはお世話になりました。
今後の我々の指標となりました。

空間は、仕切りすぎない。
吹抜けや土間、大開口。
そういった日本の伝統的な要素を、現代風にアレンジしてつなげる。

新しい間取りの構想では、玄関から家族空間へと自然につながる動線を考えています。
ハレとケ、両方の空間をつくる。
太陽光を採り入れる場所と、遮る場所を、はっきりさせる。
軒、縁側、土間。
そんな半屋外空間を、随所に。
パッシブデザインは、後づけの工夫ではなく、間取りの前提です。
格好良いより、暮らしやすい。
耐震性が高く、日照が確保され、温度差がない。
家族の気配を、いつも感じられる家。

素材は、当然にごまかさない。
木、土、紙。
ゴツゴツとした、自然のままの素材を、過度に加工しない。
経年変化を、劣化ではなく、美しさとして楽しむ。
素材は装飾じゃない。
建築を支える、本質そのものです。

空間には、余白を残す。
詰め込みすぎない。欲張らない。
その余白に、住まい手の暮らしがじわりと染み込んでいく。

梁や垂木は、隠さない。現し(あらわし)のまま、堂々と見せる。
木構造のリズムが、空間に温もりとダイナミズムを与えてくれる。

引き算の美学。
装飾を最小限にし、必要なものだけを、丁寧に置く。
建築自体は、目立ちすぎなくていい。
住む人の日常こそが、主役です。

そして、静けさ。
派手さや過剰な装飾ではなく、心を落ち着けられる場所であること。
これを、何よりも大事にしたい。

最後に、職人技。
大工、左官、建具、庭師。
その手仕事へのリスペクトなくして、この家づくりは成立しません。
対話と共創を重ね、伝統的な技術と現代の暮らしを、すっきりと融合させる。
工事の過程そのものも、建築の価値だと思っています。

自然との調和。光と陰影。空間の連続性。素材の誠実さ。余白。現し。引き算。静けさ。職人技。
これら全部を、ひとつの建物の中で体験してもらう。
それが、新モデルハウスです。
理屈ではなく、実際に立って、座って、光を浴びて感じてもらいたい。

当初は、3月に解体着工する予定でした。
がしかし、ここでナフサショックです。
資材の確保が、急激に難しくなりました。
限られた資材をどう使うか。
僕たちが出した答えは、シンプルでした。
「お客様の家を、最優先にする。」
モデルハウスより、今まさに家を待っているお客様の方が大事に決まっている。
だから、新モデルハウスの着工を、遅らせる判断をしました。
派手な発表の裏で、実は静かにブレーキを踏んでいた。。。
そんな半年でした。

そして、ようやく。
資材確保も、値上がりを横に置けば、一旦落ち着きを見せてきました。
よって、いよいよ8月中旬より、解体着工をスタートします!!
待たせてしまった分、想いは強くなっています。

技術営業=解説員営業。
美術館の解説員のように、住宅を語る接客スタイル。
自然との調和、光と陰影、素材の誠実さ。
我々の想いを、社員自身の言葉で語ってもらう。
その本気度を後押しするための、質の高いモデルハウスです。
事務所とカフェの分断も解消します。
年間1.5万人ものお客様が訪れるカフェと、事務所が、ようやくつながります。

20年後も、「やっぱりいいね」と言ってもらえる家。
それを実物で証明し続けることが、地域工務店の使命だと思っています。
新しい展示場づくりは、次の100年への礎です
完成したら、ぜひ、時間を体験しに来てください。
お待ちしています。

ドキドキとワクワク。