『聖域を手放す』
毎年、この季節になると。
来期の経営計画を考える時間が増える。
その中で、経営計画書の中にある、各事業部ごとの「四つの方針」
お客様。商品。販売。ライバル。
見直しの時間が始まる。
かつて、経営計画書の方針の決定は僕一人の領域だった。
誰も触ってはならぬ、僕だけの聖域(笑)。
数字も、言葉も、すべて僕一人で決め、書き記していた。
それが経営計画書というものだと思い、向き合ってきたし、それが僕の責任であると考えていた。
しかし、ここ数年、意図的に、経営計画に幹部メンバーを参画させている。
一人で決めた計画は、一人の覚悟にしかならない。
みんなで決めた計画は、みんなの覚悟になる。
経営計画書は、僕の聖域ではなく。
みんなの羅針盤であるべき。聖域を手放したから、見えるようになった景色がある。
まもなく、8月末の期末を迎える。
この時期は、来期への展望を考える時間が、自然と増えていく。
振り返りながら、前を見る。
そんな季節。
来週は、合宿に入る。
短期計画と長期計画。
P/Lだけではなく、5年間のB/Sの作成。
数字による未来と、じっくり向き合う、5日間。
ここで、数字を固め、来期の土台をつくる。
ここはまだ僕の領域。
といっても、ここ2年は明世さんと牛丸さんと3人で作成している。
そして8月の頭。
再び、幹部を中心に集まってもらい、固まった目標数値をもとに、施策を考える。
目標数字が先。施策は後。
この順番で何十年とやってきた。
最近は、少し、精度が上がってきたと思う。
これらのことは、期末の恒例行事。
毎年、同じことをしているように見えて中身も、状況も全く違う。
よって、視点は変わり、出てくる答えも変わる。
恒例行事とは、繰り返しではなく。
深化。
一人で見ていた景色より。
みんなで見る景色の方が、広い。
今年も、その景色を見に行く。
そんなことを思いながら、期首(正月)に向けてラストスパートの体制に入って行く。