住みながらのリノベは、本当に無理なく進められるのか
住みながらのリノベーションは可能です。仮住まいを借りず、今の家に暮らしたまま工事を進める方法は実際にあります。ただし、どんな工事でもできるわけではありません。ここを最初に押さえてください。
そのうえで、多くの人が引っかかるのは「本当に無理なく暮らせるのか」という一点です。リノベの記事を読んでいて、ふと手が止まる。「工事中、ごはんはどうするの?」「お風呂に入れない日が続くの?」「子どもがいても大丈夫?」「仮住まい代が浮くって言うけど、その分ストレスが増えるだけでは?」——調べるほど、便利さと不安が同時に膨らんでいく。そんな迷いを抱えていないでしょうか。この記事では、住みながらリノベで何ができて何ができないのか、どんな暮らしの負担があるのか、そして「自分の家では向いているのか」を判断するための材料を、岐阜での相談例を交えて整理します。
【この記事のポイント】
- 住みながらリノベは「仮住まい費が浮く」一方で、生活動線と工期に制約が出る。得と負担はセットで考える
- キッチン・浴室・トイレを同時に止めないよう、工事の順番を分けられるかが成否を分ける
- 向く家と向かない家がある。判断基準を持って、仮住まい型と同じ土俵で比較することが後悔を防ぐ
この記事の結論
結論:住みながらリノベは「範囲を区切れる家」なら現実的な選択
- 部分ごとに区切って工事できる家は、住みながらでも無理なく進めやすい
- 仮住まい費・引っ越し費は浮くが、そのぶん工期が延び、生活ストレスは増える
- 水回りを一度に全部止める全面リノベは、住みながらには向かないことが多い
- 岐阜のような寒暖差の大きい地域は、断熱工事の時期と生活空間の確保を先に詰めておく
住みながらリノベのメリットと、見落とされがちな負担
仮住まい費が浮く——でも「浮いた分」だけでは判断しない
住みながらリノベの一番分かりやすい利点は、仮住まいにかかるお金がかからないことです。賃貸を借りれば、家賃に加えて敷金・礼金、そして引っ越しが2回発生します。正直なところ、ここが数十万円単位で変わるため、「住みながら」を選ぶ動機として一番大きい。
たとえば岐阜市内でご相談いただいたご家族の一例では、仮住まいを3か月借りる想定で、家賃と往復の引っ越し費を合わせて40万円ほどの見積もりが出ていました。「その分を工事内容に回したい」というのが、住みながらを選んだ理由でした。実は、こうした動機で相談に来られる方は少なくありません。
ただ、ここで立ち止まってほしいことがあります。浮いたお金だけを見て決めると、後から「こんなはずじゃなかった」となりがちです。住みながらは工事期間が長くなりやすく、その間ずっと生活の一部が不便になります。金銭的な得と、暮らしの負担。この二つを天秤にかけて初めて、自分たちに合う進め方が見えてきます。
荷物を運び出さなくていい安心感と、その裏返し
もう一つの利点は、大きな荷物を全部運び出さずに済むことです。家具や日用品を仮住まいへ移し、また戻す——この手間と破損リスクがなくなるのは、想像以上に大きい。小さなお子さんや高齢のご家族がいる家庭では、生活環境が変わらないこと自体が安心につながります。
一方で、これは裏返しでもあります。工事のたびに家具を部屋から部屋へ動かす必要が出てきます。よくあるのが、「荷物を移す場所がなくて、結局どの部屋も片づかない」という状況です。ある現場では、施主さんから「一部屋を丸ごと物置にして、そこで寝起きする覚悟が要りますね」と笑いながら言われたことがありました。運び出さない安心と、家の中で荷物が動き続ける煩わしさ。両方あることを、先に知っておくと気持ちが楽になります。
工期が延びやすく、生活音・ほこりと長くつき合う
住みながらのリノベは、工事を段階的に区切って進めるため、まとめて一気にやる場合より工期が延びる傾向があります。目安として、同じ工事内容でも仮住まい型より2〜4週間ほど長引くことは珍しくありません。職人が生活空間に配慮しながら作業するぶん、どうしても効率は下がります。
そして、平日の日中はほぼ毎日、工事の音とほこりが生活のそばにあります。在宅で仕事をする方や、昼寝が必要な小さなお子さんがいる家庭では、ここが一番の負担になります。ケースによりますが、「音は覚悟していたけれど、ほこりの多さは想像以上だった」という声は本当によく聞きます。養生でどこまで区切れるか、生活する部屋と工事する部屋をきちんと分けられるか。この段取りができるかどうかで、暮らしやすさは大きく変わります。
住みながら進めるための工事の分け方と、向き不向きの判断基準
水回りを「同時に止めない」段取りが最重要
住みながらリノベで最も気をつけたいのが、キッチン・浴室・トイレを一度に使えなくする状況です。この三つが同時に止まると、生活そのものが成り立たなくなります。だからこそ、工事の順番を分けて、どれか一つは必ず使える状態を保つ段取りが欠かせません。
たとえば、浴室を工事する数日〜1週間は近くの銭湯や日帰り温泉を使い、その間はキッチンとトイレを残す。トイレ交換の日は半日で終わるよう部材を先に揃えておく。こうした細かな組み立てが、住みながらの成否を決めます。実は、ここを詰めずに契約してしまうと、「三日間お風呂もキッチンも使えません」と後から言われて慌てる、という事態が起きます。相談の段階で「生活が止まらない順番を組めますか」と聞いてみてください。この一言で、会社の段取り力が見えてきます。
向く家・向かない家を分ける5つの判断基準
住みながらが現実的かどうかは、家の状態と暮らし方で決まります。仮住まい型と迷っているなら、次の点を共通のものさしにすると、公平に比べられます。
- 工事する部屋と生活する部屋を、はっきり分けられる間取りか
- キッチン・浴室・トイレを、時期をずらして工事できる余地があるか
- 在宅時間が長い家族(乳幼児・高齢者・在宅勤務)がいて、音やほこりの影響が大きくないか
- 家全体の断熱・耐震まで踏み込む全面工事か、部分ごとに区切れる工事か
- 荷物を一時的に寄せておけるスペースが、家の中に確保できるか
この5つは、住みながらが有利になるための基準ではありません。むしろ「わが家は仮住まい型のほうが向いているかも」と気づくための道具でもあります。全面的に間取りを変え、断熱までやり直す大規模リノベは、正直なところ仮住まいのほうが早く快適に終わることが多い。1社の「住みながらできますよ」を鵜呑みにせず、2〜3社に同じ条件で「わが家は住みながらと仮住まい、どちらが向くか」を相談してみてください。
岐阜の気候だからこそ、工事の「時期」を先に決める
岐阜は夏の蒸し暑さと冬の底冷えがはっきりしている地域です。住みながらリノベでは、この気候と工事時期の相性を軽く見ないことが大切です。真夏に窓や壁の断熱工事で開口部を長く開ける、真冬に暖房の効く部屋を工事で使えなくする——こうした重なりは、住みながらだと体にこたえます。
ある冬の相談では、「断熱をやり直したいが、工事中に寒くて暮らせないのでは」という不安をいただきました。そこで、暖房を残せる部屋を生活拠点として先に確保し、寒い側の工事から順に進める計画にしました。自然素材の家づくりでは、漆喰や無垢材が湿気を吸って吐く調湿の働きがありますが、その効果が出るのは工事が仕上がってからです。工事の最中は、むしろ生活空間の温度をどう守るかが優先になります。だからこそ、「どの季節に、どの順番で」を最初に決めておく。この段取りが、住みながらの快適さを大きく左右します。
よくある質問
Q1. 住みながらリノベは全面リノベでもできますか?
A1. 部分ごとに区切れれば可能ですが、間取りや断熱まで一度に変える全面リノベは向きません。工期が延び、生活が止まる期間が増えるため、仮住まい型のほうが結果的に快適な場合が多いです。
Q2. 仮住まいと比べて、どのくらい費用が変わりますか?
A2. 仮住まいの家賃・敷礼・引っ越し2回分が浮くため、数十万円の差が出ることもあります。ただし工期が延びる分、暮らしの負担は増えます。金額だけで決めないのが安心です。
Q3. お風呂が使えない期間はどれくらいですか?
A3. 浴室工事は数日〜1週間程度が目安です。その間は銭湯や日帰り温泉を使う想定にし、キッチンとトイレは残す段取りにできるかを事前に確認してください。
Q4. 工事中の音やほこりは我慢できる範囲ですか?
A4. 感じ方には個人差があります。生活する部屋と工事する部屋を養生で分けられれば負担は減りますが、在宅勤務や乳幼児がいる家庭では一時的な外出も選択肢に入れておくと安心です。
Q5. 工期は仮住まい型よりどれくらい延びますか?
A5. 同じ工事内容でも、2〜4週間ほど長引くことが多いです。生活に配慮しながら段階的に進めるため、効率は下がります。急ぐ場合は仮住まい型と比べてみてください。
Q6. 小さな子どもや高齢の家族がいても大丈夫ですか?
A6. 生活環境が変わらない安心はありますが、音・ほこり・段差などの配慮は欠かせません。工事する部屋を分け、危険な時間帯は外出するなどの工夫で負担を減らせます。
Q7. 岐阜で住みながらリノベをする際、注意する季節はありますか?
A7. 断熱や窓の工事は、真夏・真冬を避けるか、暖冷房を残せる部屋を先に確保するのが安心です。工事の順番と時期を最初に決めておくと、暮らしの負担が軽くなります。
まとめ
この記事の要点
- 住みながらリノベは仮住まい費が浮く一方、工期が延び、音・ほこり・生活の不便が続く。得と負担はセットで考える
- キッチン・浴室・トイレを同時に止めない段取りが最重要。区切って工事できる家ほど向いている
- 向き不向きは判断基準で見極め、仮住まい型と同じ条件で2〜3社に相談してから決める
住みながらリノベは、うまくはまれば費用も手間も抑えられる、魅力的な進め方です。ただし、すべての家に合うわけではありません。だからこそ、「わが家は区切って工事できるか」「家族の暮らし方に無理はないか」を先に確かめることが、後悔を防ぐ近道になります。
まずは、今の家で「工事中も絶対に止めたくない場所」を3つ書き出してみてください。そのメモを持って、気になる会社に「住みながらと仮住まい、うちはどちらが向きますか」と質問するところから始めれば十分です。岐阜の気候や家の状態を一緒に見たうえで、無理のない順番から相談できます。迷いを抱えたままにせず、まずは疑問を紙に書き出すことから始めてみませんか。
岐阜で家づくりをお考えの方へ
「自分たちに合う家づくりを知りたい」
「実際の住まいを見て、素材や暮らしやすさを確かめたい」
そんな方は、ひだまりほーむグループの株式会社WOODYYLIFEへお気軽にご相談ください。
まずは家づくりの情報を集めたい方
施工事例や家づくりの考え方を、資料でじっくりご覧いただけます。
実際の住まいを体感したい方
間取りや素材の質感、居心地の良さをモデルハウスでご体感ください。
家づくりイベントに参加したい方
見学会や相談会など、家づくりに役立つ最新イベントをご案内しています。
株式会社WOODYYLIFE(ひだまりほーむグループ)
〒500-8288 岐阜県岐阜市中鶉3-33-5
TEL:058-278-7720
理想の暮らしを、家づくりのプロと一緒に考えてみませんか。