推定築90年ほどの古民家
風光明媚な土地にたつ建物ですが、ようやく完成を迎えます。
90年ということもあり、建物も当然に歪んでいたり、木材もところどころ傷んで
いたり、当然に基礎部分も十分ではありませんでした。
それでもどうせリノベーションをするなら、現代の住宅性能とそん色ない住宅へと
再生させようとして試行錯誤。構造のチェックからはじまり、建物の建て起こし、
基礎工事の着手など、設計担当、施工担当、職人さんたちと頭にも汗をかきつつ、
施工方法を考え、工事をすすめていきました。
こうした基礎からやりなおす工事もかなり増えてきましたが、どの家も一つとして
同じもの、同じ条件がなく、都度都度頭をひねりながらすすめます。
新築であればそれほど難しく考えなくてもいいですが、この頭の使いどころがリノ
ベーションの醍醐味です。

リノベーション後の建物を耐震と断熱の性能を数値であらわすと
＊【耐震】上部構造評点0.16⇒1.97へ（倒壊する可能性が高いから倒壊しないへ）
（上部構造評点とは震度6強の地震が発生したさいに建物が倒壊しないために必要な
力を示したもので、実態に建物が保有している体力の割合。0.16だと必要な耐力が
16％）
＊【断熱】UA値（外皮平均熱還流率）3.12⇒0.66へ
（外皮平均熱還率とは住宅内部から床、壁、天井（屋根）や開口部などを通過して
外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した割合。数値が低いほど熱が逃げにくい。
2025年に新築住宅での省エネ義務化を検討されているのが0.87。それもより性能
は高いことを示します）
もちろん数値だけでなく、景観や料理、音楽をたのしめる居心地のよい空間となり
ました。
明日、明後日と見学会。弊社にご来場されたことのある方であれば予約制にてご見
学可能です。

WOODYYLIFE 牛丸