『DX化』 |新着情報|ウッディライフ

『DX化』

風の棟中庭
先日のひだまり匠の会の月例部会でのこと。
この月例部会では、各工程の確認を始め、
優良工事の発表、着工予定、連絡事項等がテーマです。
 
今日はその中で新しい取り組みの説明会でもありました。
 
各現場にて、360度カメラで撮影をする取り組みです。
定期的に撮影を行い、複数の目(監督同士、設計者、管理者など)でチェックをします。
遠隔地にお住まいのお客様には
撮影データを共有することで安心です。
また、建築現場で利用に限らず、着工前の更地の状況で撮影を行い、事前に周辺環境などを確認したり、完成見学会のお住まいで撮影を行い、設え等をチェックしたりと、色々と活用できそうです。
 
僕はどうやらDX化やIT化が好きなようです。
既に工事請負契約書は、
完全オンライン化を実現しています。
印刷して製本する時間は消えました。
業者さんへの発注も基幹システムより
オンライン発注化が進んでいます。
念願の請求書がなくなるのも時間の問題になりました。
これは僕の悲願でもあります。
以前からタイムカードはありません。
マニュアルもオンライン化です。
社内電子メールは廃止しました。
会議資料に紙はありませんので、
いつでもどこでも確認できます。
経営数字、部門数字のデータポータル化にも着手しました。
数字の見える化で意志決定が早くなりました。
スケジュールも全社員が共有をしています。
僕はいつでも会社の銀行口座を確認でき、
取引状況や残高を確認できます。
また、3年ほど前、
全社員にiPhoneとiPadを支給していますので、
全社員がいつでもどこでも業務が出来、
確認できるインフラも整備をしています。
お陰で紙の書類はほぼなくなりました。
僕のデスクには回覧以外の紙はあまりありません。
 
必要に応じて取り組んで来ただけですが、
どうやら、だいぶ進んでいるようです。
先日、金融機関からの紹介でDX化の専門家が
営業に来たそうですが、うちの状況に、
「やることなし。。。ここまで進んでいる中小企業は多くない。びっくりしました。」とお褒め頂きお帰りになったそうです。
その話を聞いて、
もしかしてうちってDX化が進んでいるのか!?
と、初めて気づいたんですが。。。
確かに転職してきたスタッフが
最初に驚き戸惑うのが会社の仕組み化です。
 
建築現場は、
まだまだ原始的な取り組みが多いのも現実です。
各現場の図面を紙で持ち歩き、
月末には請求書が山のように届き、
2日に1回は現場での打合せ、
着工時に発注はままならず、
利益は確定できずに、
当たって砕けろ、締めてみないと分からない状況に。
それらの当たり前を敢えて否定してみると、
まだまだ合理化や効率化が出来ることが
多くあることに気づきます。
その一つ一つを改善して来た10年です。
言うは易しで、
苦労やうまく行かないことも多かったです。
 
僕が現場の合理化や効率化を
積極的に進める目的や理由は、ただひとつ。
「生まれた時間をお客様へ使う」
ことにあります。
連絡や報告、打合せ、現場からの提案。
まだまだやりたいことがたくさんあります。
もっともっとお客様に現場を楽しんでもらいたい。
 
DX化やIT化は、目的がとても重要です。
時間を短縮し、空いた時間で何をするのか?
をしっかりと決めていないと、
ただ単に時間が浮くだけ。
早く帰れるという、短絡的な目的では、
究極的には人は不要になります。
「人だから出来るコト」を行う為に、時間を作りたい。
その為に有効な手立てがDX化だと思います。
目的を間違えたらいけませんね。