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『日本人の本質』

『日本人の本質』 | 社長コラム「一期一会」
いま改めてこの本を再読しました。
この本が書かれたのは、1982年のようです。
今から40年くらい前。
松翁は、日本人の伝統精神として、以下の3つを上げている。
①衆知を集めること。
②主座を保つこと。
③和を貴ぶこと。
この本の中では、その他にも、
報恩の念のことや、文武両道のこと、民主主義のこと、
第二次世界大戦のことなど多岐にわたり書かれている。
そのどれもが、上記の3点に集約される。
 
今、改めてこの本に触れた理由は、
ここ最近の日本という国を俯瞰的に見ていて、
思う所があるからである。
松翁もこの本の中で、
日本の伝統的な精神が失われつつあると、
警笛を鳴らしている。
実に40年も前のことである。
 
どうも、今の日本という国は、
矢印が自分に向いているように思う。
自分さえよければいい。
やり方のいかんにかかわらず、勝つことが重要。
自分の想いや意見が通らなければ、切り捨てる。
権利を訴え、調和することへの努力を怠る。
欧米に憧れ、欧米に倣い、欧米化を旨とした時代。
僕自身は、そこに興味はあっても、
僕が欧米化することはない。
欧米の良さを認めつつ、取り入れ、
自分なりにアレンジし消化する。
 
住宅業界も然り。
他社をそっくりそのまま真似をし、区別がつかない。
のではなく、
他社の良さを認めつつ、取り入れ、
自分なりにアレンジし消化する。
器用ではないが、それしかできない。
この本に触れたことで、
僕自身が、いかにも日本人らしいことに気づく。
自分を見失わずに、受け入れ、尋ね、
革新しながら前進あるのみ。