新建新聞社発行の「住宅産業大予測」の大感想共有会です。

年末に全社員に配布し、年末年始の間に読み、考えてくることが宿題です。

その感想共有を行うという行事があります。

しかし、今年は少々趣を変えての実行しました。

例年は、出来る限り年齢や社歴をごちゃ混ぜにすることで、幅広い見識を得ることが目的。

特に若い子にとっては、先輩たちがどうとらえるのか？

どこを肝と捉えるのか？

それを知ることが出来るように設計しました。

 

今年は、一歩踏み込み、僕の隠れテーマごとに５つのチームを組み、ディカッションをします。

例えば、「設計部・工事部・管理部」のチーム。

今回の大予測では、「現場進化論」という特集が大きく割かれています。

 

しかし、この話題は、現場にあらず。

設計の話でもあるし、営業の話でもあります。

また、間接部門の話でもあります。

よって、この前後に関わるメンバーで感想共有とディスカッションを行うことで

現場進化論が話題の中心になります。

だから具体的な話をすることが出来ます。

 

例えば、

「完全着工に向けて、フローの遂行率を上げる必要がある」

というコメントです。

例年よりも、より具体的なディスカッションが出来ました。

その他にも色々と僕が勉強になる話題がたくさん出ていたこと。

彼らは、しっかりと考えることが出来ています。

僕の仕事は、その考える時間とアウトプットする時間を確保することです。

また、これまで行ってきた取組の一つ一つが今回の「住宅産業大予測」という共通の物差しをもって、

点と点がつながりはじめています。

なにか、大きな岩が動き出し始めた感覚がしています。

 

また、感想の声の中には、

「特別目新しいモノはない」や、

「これまでやってきていることが書かれている」

などの声がありました。

なんとも生意気な話であり、三浦さんごめんなさい。という所ではあるが、

実はこの感想は僕にとっては「成長の片りん」と見ています。

恐らく、この本を当事者意識をもって読んだからこそ、そう感じるのだと思います。

数年前までは、この本を読んで、

そうだそうだ！

これやらなきゃ！

これが足りない！

と、まるで初耳のように話す者が多かったのを思い出します。

 

その当時も、書かれていることの大抵のことは行っていたのですが（笑）。

そういった意味でも、彼らは自分事として捉え、

これやらなくちゃ。

ではなく、

これが中途半端。しっかりやろう。

という様に思考が変わっている。

とても心強いことです。