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『住宅屋としての使命』

『住宅屋としての使命』 | 社長コラム「一期一会」
令和6年能登地震が正月に起きた。
未だ全容は見えない中、少しづつ現地の様子が見えて来た。
その様子は、想像を絶するほどの惨状である。心が痛む。今はただ、一刻も早く支援が届き、日常を取り戻す日が来て欲しいと願っている。
我々も出来ることがあれば積極的に支援を行いたい。
 
僕はこういった大地震の度に住宅屋として責務を感じる。
「我が家が住人の命を守れずに命を奪うことがあってはならない。」
という事。
その為に、新築住宅に限らず、リノベーション住宅においても、耐震性は最も大事な基本性能と考え、これまで愚直に取り組んできた。
この日本という国はどこにいても地震は起きる。
東海地方にも来ると言われている大地震。その備えを我々住宅屋こそが率先してしていかなければいけない。まだまだ耐震性の低い既存住宅が多くあり、新築住宅においても疑問を感じる家も多いのが現実。
 
一方で耐震性の強化だけでは片手落ちとも言える。
まず持って、耐震性を将来にわたって発揮し続ける為には、構造躯体を腐らせてはいけない。壁体内結露を起こさずに、壁の中を常に乾燥状態にし、シロアリから躯体を守り、柱、土台、梁がしっかりと機能する必要がある。
また、設計上の耐震性は、現場の施工にその精度は委ねられる。だから、施工精度は極めて重要。釘一本でもチェックをして、正しい施工をしなければいけない。
併せて、断熱性の向上も重要。
今回も東日本の時と同様に季節は冬だった。
ライフラインが遮断された時に、断熱性の高い家はその寒さを凌ぐことができる。
 
この事は、避難所生活をしなくても、我が家で避難ができることになる。
場合によっては、その地域の避難所になる可能性だってある。
 
つまり、設計上の耐震性を現場での確実な良品質施工で応え、構造躯体を未来に向かって腐らせない。そこに断熱性を強化する。これらが揃ってこそ、良い家の最低条件であると考える。
 
かつて、公務員のお客様F様がひだなりの家に決めてくれた際にお話してくれたことが、まさにこの話。
「公務員である以上、自分自身は被災地に行く必要があるかもしれない。その時に家族を守ってくれるのは家である。だからこそ、耐震性と断熱性は絶対に譲れない。ひだまりは、その両方を兼ね備えている。だから、ひだまりに頼む。」と。
家が家族を守る。
それは我々住宅屋の使命でなければいけない。
 
今回も倒壊している家の映像をたくさん見た。
1日も早く、耐震性の低い家が、この世の中からなくなり、また、断熱性の高い家が増えることを、我々住宅屋の使命として心に刻みたい。
そんな世界を作るのは我々地域工務店である。
 
改めて、今回の地震に際し、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被害に合われた方、今尚、支援を待っている方へ1日も早く、日常を取り戻す日が来ることをお祈り申し上げます。
また、迅速に支援に入った方々への感謝を申し上げたいと思います。
 
ガンバレ能登。
ガンバレ石川。
ガンバレ北陸。
 
■ひだまりほーむ性能数値実績(2023年)
※耐震等級3:全棟(一部許容応力度計算)
※柱直下率:82.23%(平均)
※耐力壁直下率:x方向72.72%/Y方向69.00%(平均)
※Ua値:0.45(平均)
※C値:0.6(平均)