すまいの「床下」見たことありますか?

こんにちは。アドバイザーの堀田将貴です。
ご自宅の「床下」見たことありますか?
映画「となりのトトロ」で、メイちゃんがのぞき込んでいる、あの場所です。
床下を見ることで、お住まいの状態を知る手掛かりになりますよ。
■どうやって見るの?
キッチンや洗面所、脱衣場など水廻り設備の近くに、床下収納庫はありませんか?
プラスチック製の収納箱を取り外せば床下を見ることができます。
畳敷きの部屋があれば、畳を上げると荒床があります(アラドコ;短冊状の木板が敷き並べられています)。
釘打ちされていない板が何枚かあれば、板を外して床下を覗くことができます。
※収納箱の外側や畳下は汚れている場合が多いので、新聞紙やシートを準備すると良いです。
■見るポイントは?
床下がどんな状態か見てください。
土砂がそのままでしょうか。コンクリートで固められているでしょうか。
珍しい例だと、竹炭や乾燥材が敷かれているかもしれません。
土であればぜひ触ってみてください。サラサラに乾いているか、ジメジメ湿っているでしょうか。
湿っていたら、要注意です。
写真は全て私が床下調査した時の写真です。
閉所や暗所がニガテな方、潔癖な方にはオススメできない作業ですね^_^;
⇩土砂そのままの場合
⇩コンクリート打設されている場合
⇩竹炭が敷かれている場合
⇩ビニルシート+乾燥材が敷かれている場合
■お客様宅での1コマ
先日、床下調査をしたお宅では、床下は土のままでした。
畳を上げて荒床の板を見ると、水浸みの跡がびっしりついていました。
原因はいろいろ想像できます。
・冬の室内は暖房で暖かく湿った空気、床下は冷気があるので結露した
・床下の換気が不十分で地中の湿気が床下にたまった
・斜面地であるために、斜面上の土地からの自然水で土壌が湿気りやすい
断定はできません。
床下には換気扇が設置されていました。
建築当時から床下の湿気や換気に懸念があったのかもしれませんね。
確実に言えるのは、床下の湿気は結露やカビの原因となります。
特に木造住宅においては白アリ・木材の腐り・シックハウスのリスクが非常に心配です。
ご家族が健康に、安心して暮らすために、ぜひ改善して頂きたい部分です。
このお宅では、床下全面に防湿フィルムとコンクリートを打設する予定です。
湿気のリスクを減らし、床下の点検もしやすくなります。
永く安心して過ごせる住まいになる予定です。
■実際の様子を見学会でご確認ください
今後、床下の湿気対策を行ったお客様宅の見学会があります。
4/12・13(土・日)@愛知県大口町リノベーション完成見学会
〈みどころ〉
・築30年の日本家屋。LDKと水廻りをリノベーションしました。
・冬でも快適に暖かくすごせる自然素材や間取りの工夫は必見です
5/10・11(土・日)@愛知県江南市 耐震・断熱リノベ現場見学会
〈みどころ〉
・築30年の木造住宅。1・2階まるごと屋根までフルリノベーションの工事中現場です。
・完成したら隠れてしまう耐震補強や断熱方法が見れるチャンスです。
リノベーションアドバイザー堀田将貴
岐阜でリフォーム、リノベーションをするならWOODYYLIFEへ