『親子鷹』

『親子鷹』

『親子鷹』 | 社長コラム「一期一会」

『親子鷹』

かれこれ20年来の付き合いの大工。
この2人は親子。
親父は当時45歳くらい?
息子は19歳くらい?
僕は25歳くらいかな。

この親子には思い出がいっぱい。

親父とはよく喧嘩をしました。
まだ若い僕は親父に噛みつく噛みつく。

いつだったか親父が僕に「営業なんてバカでも出来るんだから仕事取ってこい」と、
言われたことがあり、僕は完全にブチ切れ。
僕はカバンを投げ付け、「だったらお前が仕事取ってこい。俺が大工してやる。」と啖呵を着る。
まだ若かった。。。
若い頃は職人としょっちゅう喧嘩していたな。

ある時は、親父に「これから先、お前がどういう行動をするのかを見てるからな。それいかんでは俺は付いて行かない」と、脅しにも似た話をしてくれた事もある。

口が悪く、言葉がきつい。
おべっかは使わずに、いつも本音しか言わない。
しかし、暖かい。

ひだまりの歴史を知る大工です。

息子はって言うと、その当時から大工の見習いをしていた。
超のつく生意気な小僧。
一言多く、いつもイラッとさせられていた。
悪いところは親父そっくり。
しかし、親父と同様に仕事には真面目で丁寧。
それでいて、やっぱり優しい。
そんなところも親父に似ている。
そんな彼も今では僕の大事なパートナー。

親父は最近、大好きな大好きな酒をやめたらしい。
その為か、すこぶる体調いいそうだ。
確かに顔色も良く元気だ。
老け込みにはまだ早いぞ。
もっと働かな、いかん(笑)。

こうして3人で写真を撮ったことなんてなかった。

僕にはこの写真が宝物です。

岐阜の大工