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『GD受賞!』

『GD受賞!』 | 社長コラム「一期一会」
GOOD DESIGN AWARD 2023 受賞!!
2年連続3回目の受賞となりました。
正直嬉しいです(笑)
審査委員のコメント(下記参照)も想いが伝わっており、有難く思っています。
 
「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。単にものの美しさを競うのではなく、産業の発展とくらしの質を高めるデザインを、身の回りのさまざまな分野から見いだし、広く伝えることを目的としています。世界でも有数の規模と実績を誇るデザイン賞として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加するとともに、よいデザインを社会に広める運動としても多くの人びとから支持されています。
グッドデザイン賞は、単にデザインの優劣や巧拙を競うデザインコンペティションやコンクールではなく、限られた人が享受できる一握りのエリートデザインを選ぶことも目的にはしていません。そのデザインが「くらしを、社会を、豊かにしうるのか」という視点、デザインとしての創造性が十分に発揮され、今後のモデルとなりうる内容を備えているのか、という視点から評価をおこない、その結果「よいデザインである」とされたものごとを顕彰しています。
 
【受賞作品】
再生匠家 中山道脇の町並みを応援する家
 
【応募内容】
日本の中でも歴史的町並みが残っている地域は少なくなってきている。旧道沿いの地域でも空き家問題や、敷地の形状による不便さ、家の守り(もり)の負担という問題も抱えている顧客がいる。敷地の再編や、減築というリノベーションの方法による価値向上を提案し、家族の暮らしやすさに加え、歴史的町並みを残すことを目指す。
全国的な問題でもあるが、旧道沿いにも空き家問題がある。そこで中山道に程近いこの家のリノベーションで、旧道の雰囲気を残していくリノベーションの提案をする。また、細長い土地や旗竿地など活用されにくい土地があり、町並みの弊害にもなっている。この家も以前は塀で囲まれ、建物と少しの庭のみであったが、隣の空き地を購入し、一体的にした事で土地の価値を上げている。空き家や空き地を小さくても再編し土地の価値、ひいては地域の価値を上げることにつながる。また、住み継ぎたいという想いがあれど、大きな家の負担や暮らしに沿わない住みにくさという問題に対して、減築という選択は、家族の暮らし方に合わせ、住み継いでいく手段となる。そして、住み継ぐ家に地域の素材を選ぶことは古美る(経年変化による美しさ)良さを次の世代へ残し、これらが、中山道の町並みを応援する要素になっている。
 
【審査委員の評価】
人口減少と空き家の拡大という社会問題を逆手に取り、既存の区割りの再編や住宅の減築などを通じてアップデートさせることで、次の時代の街並みをつくるという野心的なプロジェクトである。現代の環境基準が求める住宅性能を確保しつつも、それでいて古くからあった街並みの面影を失わせない。そんな地域に寄り添う町医者的な設計プロセスが高く評価された。このような優れた取り組みが、他の地域でも展開されることを期待している。