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『情緒塾 開講』

『情緒塾 開講』 | 社長コラム「一期一会」
先日、情緒塾という名の塾が開講しました。
この塾は、僕の「建築への美意識」を伝える塾です。
 
建築には、設計者の美意識が大切。
その美意識の先に思想があると思います。
僕自身は、建築学科の出ではなく、あくまでも、自学自習の範囲です。
吉田桂二先生から始まり、木造の大先生の設計や実例やご本人に多く触れてきました。
松本昌義先生、小林一元先生、田中敏溥先生、大野正博先生、三澤文子先生、横内敏人先生、泉幸甫先生、川口通正先生、竹原義二先生、伊礼智先生・・・
多くの建築家の家を生で見てきた。
当然に多くの影響を受けている。
特に、吉田先生、松本先生、小林先生には、直接設計を教えて頂いた。
若い頃に何度か参加した「大平建築塾」では夜通しで建築への熱いお話を聞かせてもらった。
吉田先生には、生前に立ち直れない位にこっ酷く叱られました。
今となっては、良い思い出です(笑)。
 
人それぞれ、美意識がある。
何が美しいのか。
何を持って美しいのか。
この軸が善悪を伴い、空間を作り出す。
 
今回、建築からのアプローチと暮らしからのアプローチから、僕自身の美意識を紐解き、伝えていくこととした。
これまでは、先輩から後輩へ口伝により伝えられてきた美意識。
しかし、この美意識へのアプローチが希薄になっていると、猛烈な危機感を感じていた。
そうなれば僕が直接語ることが大事。
 
第1回は、窓の意味や作り方や庭の考え方を中心に、僕なりの美しい暮らしをテーマに。
例えば、レースカーテンのない家にしたい。ということなど。
本質的な窓の役割を考えれば、レースカーテンは本来不要。
レースカーテンがあるのが当たり前の人にとっては、衝撃だったのかもしれない。
設計のテクニックは僕には伝えられない。
僕が伝えられるのは、僕自身が美しいと感じる感覚。
日本建築の繊細さや意図、その素晴らしさを伝えていきたい。
 
参加しているスタッフが、建築が好きになってくれたらうれしい。
月に1回、たったの45分の開催である為、伝えられることは限られる。
 
今年の秋には、このメンバーで詩仙堂にでも出かけよう。
 
この時ばかりは、建築バカでいたい。
僕は建築が好き。
若い子の中には、
僕が「設計をしていたこと」を知らないメンバーも多いようです。
僕が「断熱や耐震などの性能が大好物というコト」を知らないメンバーも多いようです。
僕が「納まりや施工手順に詳しいコト」を知らないメンバーも多いようです。
建築の賞を貰ったこともあるんだぞ!と、虚勢を張ってみることとしよう(笑)。